哲学思考

哲学者の思想から現代を生きる視点へ


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:: ニーチェの視点:パースペクティブ


ニーチェは、「世界は自分自身のそれぞれの認識器官が生み出す虚構である」と言っています。
つまり、「世界は自分自身が生み出す幻想である」と言い変えられます。

「世界は自分自身が生み出す幻想である」という視点をニーチェは持っていたのです。

これはどういう意味でしょうか?

たとえば、画家が絵を描くときをイメージしてみてください。
画家は何を基に絵を描くでしょうか?

それは、自分自身のイメージ・解釈・視点によって、です。
すべての画家が同じ視点で絵を描くことはありません。

つまり、「絵は画家自身が生み出す視点による」ということになりますね。

これが「世界は自分自身が生み出す幻想である」という意味です。

一人ひとりの人間は、まるで画家がキャンパスに絵を描くように、自分自身の認識器官(視覚・聴覚・体感覚等)を通じて"世界"という絵を描いている。

ニーチェはこれを、「すべての認識はパースペクティブ(事物を見るときの視点)に基づく」と言い変えています。
「パースペクティブ」とは美術用語で遠近法という意味ですが、絵の世界が画家の視点によって出来上がっていくように、現実世界もこれと同じだということです。


世界を認識する"視点"が人によって違うので、認識される世界も人によって違うということです。


世界は"違う"のです。
画家の描いた絵がそれぞれ違うように。

すべての人・動物に同じ世界というものはありません。

つまり、アリの世界と犬の世界と人間の世界は"違う"ということです。
認識器官が違うからです。視点が違うからです。パースペクティブが違うからです。


アリと犬と人間に共通する「唯一の真の世界」が存在するわけではないのです。

しかし、昔の哲学者(現代も?)は、アリも犬も人間もみんな"同じ"世界に住んでいると思っていました。
客観存在としての世界が存在すると言っていたのです。

※たとえば、プラトンは、生成変化する物質界の背後には永遠不変の"イデア"という真の存在がある、と主張しています。
つまり、我々の見えないところに"変わらない1つの真理"があると主張しています。


これが「世界はそれぞれの認識器官によって認識される幻想である」という意味なのです。

ニーチェ曰く、世界が幻想だということと同じように、普遍の真理や道徳、義務、価値といった無人格なものはすべて幻想に過ぎない、ということです。
パースペクティブに基づき、"個別の"世界や価値観、真理道徳義務といったものが存在するだけなのです。

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